第3戦オーストラリアGPで2つのパワーユニットマニュファクチャラーが2基目のパワーユニットを投入した。1つはメルセデスで、もう1つはホンダRBPTだ。

 メルセデス勢でパワーユニットを新しくしたのは、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンだ。フリー走行1回目で6コーナーの出口で縁石に乗りすぎてバランスを失い、7コーナーと8コーナーのウォールに激しくクラッシュしたアルボンのマシンは、フリー走行2回目に走行できないほど大きなダメージを負った。

 ウイリアムズにはその時点でスペアのシャシーがなかったため、チームは1台だけとなったローガン・サージェントのマシンを、アルボンに与え、サージェントを欠場させるという苦渋の決断を下した。パワーユニットの年間使用基数はドライバーごとに管理されるため、サージェントのシャシーに搭載されたパワーユニットをアルボンが使用することはルール上できず、自らのクラッシュでダメージを与えた1基目に代わって、2基目のパワーユニットをサージェントのシャシーに搭載し、23番のカーナンバーをつけて予選とレースに出場した。

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