投稿日: 2024.09.02 09:59
【角田裕毅F1第16戦分析】接触でフロアにダメージ、ブレーキング時の挙動も不安定に。前戦のミスを見直しスタートは改善
Masahiro Owari
F1第16戦イタリアGPのレーススタート前、レコノサンスラップを終えて16番グリッドにマシンを止めた角田裕毅(RB)は、このグランプリから新しく担当のレースエンジニアを務めることとなったエルネスト・デジデリオを探して歩を進めた。レース前、無線ではなく、肉声で会話する最後のチャンス。角田はデジデリオと最新の情報交換と最後の確認を行った。
そのふたりにゆっくりと近づいていく人物がいた。前戦オランダGPまで約3年半、角田のレースエンジニアを務めてきたマティア・スピニだった。角田の横に立ったスピニだが、ふたりの会話に割り込むことなく、まるでふたりを見守るかのように、静かに会話を聞いていた。角田も横にいるかつての盟友と目を合わせることもせず、新しいレースエンジニアのデジデリオだけを見つめ、デジデリオの話を集中して聞いていた。