2016年F1シーズンの開幕を前に、メルセデスは今年も自分たちが圧倒的な優位に立つとは限らないとの見方を示した。
 現行の1.6リッターV6ターボ・ハイブリッドパワーユニットが導入されて以来、メルセデスは2年連続でドライバーズ、コンストラクターズの両選手権を完全に制圧し、それが過去2年間のF1の人気凋落の一因とまで言われている。

 もちろん、メルセデスもパワーユニット開発の手を休めようとはしていない。だが、昨シーズン終了後の2、3カ月間でライバル各社もそれぞれ大幅に進歩しているはず、というのが現時点での彼らのスタンスだ。

「昨年1年間のフェラーリの進歩は見事なものだった」と、メルセデスAMGハイパフォーマンス・パワートレインのマネージングディレクター、アンディ・コーウェルは言う。

「あの進歩は、彼らの思い切ったチーム再編と仕事への熱意の偉大な賜物と言える。我々のスタッフはみんな、『こっちはどんな手を打って対抗すればいいんだ?』と頭を抱えている。ここ(メルセデス)では誰も簡単に勝てるとは思っていない。むしろ、フェラーリには追い越され、ホンダも大きな脅威になることを想定している」

 2014年に低迷したフェラーリは、昨年復調を果たしてメルセデスに最も近い挑戦者となり、セバスチャン・ベッテルが3勝をあげる活躍を見せた。一方、昨年マクラーレンと手を組んでF1に復帰したホンダは、パワーユニットの出力が十分ではなかった上に、絶えず信頼性の問題にも悩まされて悲惨なシーズンをすごした。

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