オーバーテイクを促進するDRSが導入された2011年、追い抜きの回数は452回からほぼ2倍の821回へと増加した。これは1990年代後半から2000年代初頭のシーズンと比べると、4倍に近い。今シーズンのこれまでの数字を元にすると、オーバーテイクの合計回数は、20世紀と21世紀の変わり目のころに近い数字に回帰していくと考えられる。

 しかし中国GPやバーレーンGPでの手に汗握るような一連のオーバーテイクを見れば、合計回数が減ってきているとはいえ、その質は向上しているとみて間違いない。2016年シーズンに78回の追い抜きを行い、1シーズンあたりの回数で最多記録を更新したフェルスタッペンは、今季はDRSの使用頻度が低くなっていることを喜んでおり、次のように話した。

「昨シーズンよりは難しいが、全然悪くないよ。新品タイヤを履いていれば、1周か2周は本気で挑める」

「今季はDRSがあまり役に立っていない。中国GPでは、ほとんどの追い抜きはDRSなしでやったんだ。その方がもっと楽しめる。中国のターン6の進入は、ブレーキングを遅らせれば遅らせるほど良いオーバーテイクポイントになるんだ」

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