F1チームには多数の人々が関わり、さまざまな職種が存在する。この連載では、普段は注目を浴びる機会が少ないチームメンバーに焦点を当て、その人物の果たす役割と人となりを紹介していく。今回取り上げたのは、メルセデスのスポーティングディレクターを務めるロン・メドウズだ。
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F1のピットウォールでは、チームプリンシパルや上級スタッフが意思決定を行う。ここの席に座れる人々は、F1チームメンバーのなかで最も魅力的で重要な特権を持っているといえるだろう。
チームによって、誰がピットウォールに座るのか、何人座るのかは異なっているものの、一般的にメンバーとして選ばれる主な役職のひとつがスポーティングディレクターだ。メルセデスでそのポジションに就いているのはロン・メドウズで、彼は長年メルセデスで働き、舞台裏で重要な役割を果たしてきた。