4月26日に合意するはずだった2017年のF1レギュレーション変更が、いまだに宙に浮いた状態である。
 空力に関するレギュレーションについては、ほぼ合意されていると言われているが、パワーユニットに関する規則変更が難航をきわめている。

 もともと、この話は2016年1月の段階で、おおむね合意しているはずだった。FIAとFOMは代替エンジン案を盾に、パワーユニットマニュファクチャラーたちに対して、1月15日までに対策案の提出を要求。それまで年間2000~2500万ユーロ(約25億2500万円~31億5600万円)だったパワーユニットの価格を、メルセデス、フェラーリ、ルノー、ホンダの4社は、1シーズン1チームあたり1200万ユーロ(約15億1500万円)に引き下げる大胆なコスト削減案を提出。その後、18日にはストラテジーグループ、19日にはF1コミッションの会合を行い、提案についてほぼ合意に達し、3月上旬の世界モータースポーツ評議会の会合で承認を受ける予定だった。

 ところが、1シーズン1チームあたり1200万ユーロという価格の内訳を知ったバーニー・エクレストンが、それに待ったをかけた。その事実を突き止めたドイツのアウト・モーター・ウント・シュボルト誌のミハエル・シュミットは次のように言う。

「というのも、1200万ユーロに含まれるのは、1チームにつき6台のパワーユニットの他に、サーキットでメンテナンスするエンジニア5人分の代金だけだったからだ。実際にパワーユニットをサーキットで走らせるには、その倍以上の数が必要だ」

 たとえば、ホンダは1台につき、ふたりのメカニックと、ひとりのレースエンジニアがいて、その2チームを統括するチーフエンジニアという総責任者がいる。これだけで7名で、その他にガレージの奥にあるテレメトリー室でデータを監視するエンジニアもおり、さらにHRDさくらにも徹夜でデータを注視するエンジニアがおり、彼らを含めると軽く10名にのぼる。

 また、この価格には燃料やオイルなどの代金も含まれておらず、実際にチームが負担する額は1200万ユーロでは収まらないのだ。

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