オートスポーツの別冊『FORMULA 1 File』が6月15日に発売される。この中で、パット・シモンズが2017年のF1マシン開発のポイントについて解説している。

 シモンズは、ベネトン、ルノーの黄金期を築き、昨年までウイリアムズのチームテクニカルオフィサーを務めたF1マシン開発の最前線を知り尽くす人物であり、その見方には非常に鋭い。

『FORMULA 1 File』内でシモンズは2017年のメルセデスF1が採用した開発コンセプトに疑問を投げかけている。超ロングホイールベースを採用したことがマシンの重量増につながり、第5戦スペインGPでのアップデート投入前は7kgほどオーバーウエイトだったと指摘した。

 ほかにも、メルセデスとトロロッソF1が採用している、アッパーアームを持ち上げた特異な形状のフロントサスペンションが持つ空力上のメリットから、そこに存在しているリスクについても語っている。

 そして、今年のトレンドであるTウイングの効果、フロントノーズがショートノーズ派とロングノーズ派に分かれたこと、シャークフィンのデメリットなどについても解説。さらには今後のF1レギュレーションがあるべき方向にまで話は及んだ。

『FORMULA 1 File』は6月15日発売となる。現在、アマゾンと三栄書房(http://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=9597)で予約を受け付けている。

 チャンピオン争いが激化するF1中盤戦に向けて、ぜひチェックを。

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