ホワイティングによると、これら2つのコンセプトが「同じレベルにある」場合、「どちらを選ぶかはF1委員会に任されることになる」という。
FIAによるテストの次の段階は、「フリーヘッドボリューム」の検討になる。これについて、ホワイティングは次のように説明した。「つまり、それはドライバーが頭部を自由に動かすことができ、かつデバイスのフレームに頭部が接触しないように空けておくべき空間のことだ」
「現時点では、この空間がかなり大きめに作られていて、それがいくつかの問題の原因になりうる。私たちはスレッド(衝突実験用のそり)とダミーを使って、ドライバーの頭部がデバイスにぶつからないようにするには、最低限どれだけの空間が必要かを正確にシミュレートするつもりだ。どちらのコンセプトも、かなりしっかりした構造物だからね」
「これが作業の次の段階であり、私は2週間以内に完了するよう指示を受けている」
ホワイティングによれば、レッドブルはスペインとモナコのプラクティスでも、エアロスクリーンをテストする予定だという。
「次回までに、何らかの形でスクリーン内側のアンチグレア(映り込み防止)コーティングを用意してほしいし、彼らは用意できるとの自信を示している。高い建物や樹木、低い位置にある太陽などの映り込みが視界に及ぼす影響は大きい。特にそうしたものが多いモナコやモンツァでは問題になるだろう」
「雨を弾き、異物の付着を防ぐ外面のコーティングも必要だ。ハロについては、そういった問題はない」
また、彼はもし今後のイベントで、フェラーリやメルセデスからハロのテストをしたいという申し出があれば、それを実施することには何の問題もないと付け加えた。