白幡コーディネーターによれば、ストロールが周囲の人々からのアドバイスに耳を傾けるようになったのはモナコGPが終わったあたりだったという。「カナダGPはまさに彼が素直に学び始めた最初のグランプリでした」

 プレッシャーがかかる初の母国グランプリで初入賞という結果を出したことで、肩の力が抜けたストロール。アゼルバイジャンGPでは周囲が自滅していく中、落ち着いたレースで終盤2番手を走行していた。

2017年第8戦アゼルバイジャンGP ランス・ストロール(ウイリアムズ)が初表彰台
2017年第8戦アゼルバイジャンGP ランス・ストロール(ウイリアムズ)が初表彰台

「最後に後ろからボッタスが来て、頑張りすぎてもおかしくなかったんですが、冷静さを失わなかった。もちろん、本人も2位でフィニッシュしたかったと思う。実際にギリギリのところまでは踏ん張っていたけど、決して無理はしなかった」(白幡コーディネーター)

 そんなストロールにチームも無線で「落ち着いてゴールすれば大丈夫だから」というアドバイスにとどめ、あとはボッタスとのギャップだけを伝えていたという。そこにどんなメッセージが込められていのか、ストロールは自分でその意味を咀嚼し、0.2秒差の3位でチェッカーフラッグを受けた。

 ストロールにアドバイスを送り続けた人物がもうひとりいる。それはフェリペ・マッサだ。白幡コーディネーターも「フェリペのアドバイスは、よく聞いている」と語っている。だから、表彰台の上でストロールは少し寂しそうだった。

「フェリペと一緒に祝えなかったことだけが残念。彼もトラブルがなければ、僕と同じくらいの位置にいたはず。表彰台で一緒だったら、最高だったのに」

本日のレースクイーン

RiOりお
2025年 / スーパー耐久
raffinee μ's
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円