ところが、33周よりも前の段階でアロンソがピットインすると、ピットアウトしたときジョリオン・パーマーの後ろに回ってしまう。パーマーの前には予選でアロンソよりも速かったヒュルケンベルグがいる。2人はチームメイトだから、パーマーがアロンソをブロックしてニコ・ヒュルケンベルグを逃すことは目に見えていた。これがアンダーカットできなかった理由だ。

 では、なぜオーバーカットしなかったのか。ヒュルケンベルグのピットストップは45周目。実際、ヒュルケンベルグはピットインする直前の44周目でもアロンソよりも速いラップを刻んでおり、タイヤ的にはオーバーラップは十分可能だった。

 だが、「それは結果論」だとマクラーレンの関係者は語る。「タイヤを交換したペレスとサインツが、ステイアウトしていたアロンソよりも速いペースで走っていた可能性だって十分考えられた。2台(ペレスとサインツ)を取るか、1台(ヒュルケンベルグ)を考えた結果、われわれはトラックポジションをキープする選択をとった」

 すでにポイント圏内にいたあの状況で、マクラーレンはリスクを犯して、だれよりも早くピットインしたり、極端にピットストップを遅らせることはできず、前後のライバルの動きに反応するしかなかったのである。

 ハンガリーGPで、マクラーレンが下した決定に間違いはなかった。

本日のレースクイーン

原あゆみはらあゆみ
2026年 / スーパーフォーミュラ
リアライズガールズ
  • auto sport ch by autosport web

    20歳でスーパーGTの最高峰に挑む“新人”小林利徠斗に迫った『FORMATION LAP』2026年第1弾が6月5日に公開

    ふつうとちょっとズレてる──20歳で最高峰に挑む新人ドライバー【FORMATION LAP Produced by auto sport】2026 Episode 1

  • auto sport

    auto sport 2026年7月号 No.1621

    [特集]WRC 2027
    Gr.A時代の熱狂、ふたたび

  • asweb shop

    掘り出し物満載の特別企画『モデルカー祭り!』がautosport web shopで開催中。6月25日まで

    レア物や特別価格商品が満載!
    6月25日まで