ハミルトンは次のように、日本GPを分析する。
「鈴鹿はハイダウンフォース・サーキットだ。苦手ではないが、僕らがもっとも得意とするサーキットでもない。だから、接近した戦いになるだろう。もしかすると、レッドブルも絡んでくるかもしれない」

2016年F1日本GP ハミルトンのファンたち

 中~高速コーナーが多い鈴鹿の中でも、もっともチャレンジングでラップタイムへの影響が大きいと言われているのがセクター1だ。ここは1~2コーナー、S字、逆バンク、ダンロップと7つのコーナーが連続する。そして、そのセクター1を愛して止まないのが、フェラーリのベッテルだ。

「鈴鹿の素晴らしさはセクター1だ。4~5速で次から次へとコーナーが現れてくる。そんなセクターはほかのサーキットにはない。まさに神の手で作られたサーキットだよ」

 ここ数年はメルセデスが3連勝している日本GPだが、その前の5年間のうち4回はベッテルが優勝。今シーズン、再び戦闘力が上がったフェラーリのマシンを駆って、ベッテルが4年ぶりに鈴鹿を制してもまったく不思議はない。

 また昨年、ルーキーだったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が2位に入っていることからわかるように、レッドブルも鈴鹿のセクター1を得意としている。ベルギーGP以降、高速区間でもレッドブルは速さを見せているだけに、タイトル争いを繰り広げている2チームにとってもあなどれない存在となっている。

2016年F1日本GP セバスチャン・ベッテル

 そんな日本GPでもしフェラーリが完勝し、メルセデスがレッドブルにも苦杯をなめるようなことになれば、現在のポイント差を大きく縮め、タイトル争いでベッテルの逆転の可能性が十分に高くなる。つまり、日本GPはタイトルのゆくえを占う上で、重要な一戦となるのだ。

 そんな白熱した戦い予想される今年の日本GPを現地で観戦したいという方は、いまからでもまだ間に合う。今年はインディ500ウイナーの佐藤琢磨も駆けつけ、往年の名車であるホンダRA300をデモランする。歴史的な週末をその目に焼き付けよう。

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