では、今回4レース目となるジェンソン・バトンのパワーユニットのみ、次のカナダGPで先にアップデートするという方法はあるのかと尋ねると、長谷川総責任者は「バラバラに入れることない」と即答した。そして、こう続けた。

「トークンを使用しても、ブロックは同じものでも問題はないので、エンジン本体は同じものでいきます」

 それはロシアGPでメルセデスが行ったのと同様の手法である。ホンダも6つのコンポーネント「以外」の部分に、トークンを使用するということだ。メルセデスに追いつくためにパワーを上げるとしたら、燃焼室にあるものを改良しなければならないだろうから、考えられるのはインジェクター(燃料噴射装置)かイグニッション(点火装置)、あるいは双方となる。

 この予測が間違っていなければ、ホンダもメルセデス、フェラーリ、おそらくモナコでトークンを使用したルノーも導入している「セミHCCIシステム」のようなものを採用すると考えられる。

 モナコで3基目を投入したアロンソのICEは、これまでと同じスペックだが、信頼性向上を目的とした改良をFIAの許可のもとに行っている。

「今回トークンを使用せずに、信頼性向上のための改良を行ったのは、今後のことを考えての措置です。すでに1基で4レースを走りきる信頼性は確認できましたが、今後パワーアップしつつ、より距離を延ばすためには補強を加えなければならないところがあったので、その対策を行いました」と長谷川氏は言う。

 現在の情報を総合すると、次戦カナダGPでホンダがトークンを使ったアップデートを持ち込む可能性は否定できない。しかし、それが確認できるのは、実際の走行で効果が確認できたあとになりそうだ。

本日のレースクイーン

五十嵐みさいがらしみさ
2026年 / スーパーGT
埼玉Green Braveサポーターズ
  • auto sport ch by autosport web

    20歳でスーパーGTの最高峰に挑む“新人”小林利徠斗に迫った『FORMATION LAP』2026年第1弾が6月5日に公開

    ふつうとちょっとズレてる──20歳で最高峰に挑む新人ドライバー【FORMATION LAP Produced by auto sport】2026 Episode 1

  • auto sport

    auto sport 2026年8月号 No.1622

    [特集]│多│角│検│証│
    なぜ、日本人はF1で勝てないのか?
    いつか夢を実現するために過去から学ぶ

  • asweb shop

    掘り出し物満載の特別企画『モデルカー祭り!』がautosport web shopで開催中。6月25日まで

    レア物や特別価格商品が満載!
    6月25日まで