フェラーリのテクニカルディレクター、ジェイムズ・アリソンは、現代F1では全体的なパフォーマンスにおいてドライバーが担うのは20パーセントにすぎないとの考えを示した。

 勝敗を左右するのはドライバーの腕よりマシンの性能によるところが大きく、特に2014年の新エンジン規則導入以降はパワーユニットの影響が非常に大きいとみなされている。アリソンは、3つの要素のうち、パフォーマンス全体への影響が最も小さいのがドライバーであると認め、一方、シャシーとパワーユニットの影響力は五分五分であるとの見解を示した。

「今の状況では20パーセント、40パーセント、40パーセントであると私は考える。ドライバーが20パーセント、他のふたつ(シャシーとパワーユニット)が40パーセントずつだとね」とアリソンがFIAスポーツカンファレンスにおいて語ったとF1iが報じた。

 2017年にはテクニカルレギュレーションが大幅に変わり、圧倒的に速く、アグレッシブなルックスのマシンが導入されることになっている。これにより空力が果たす役割が増えるのではないかとの予想もなされているが、アリソンは来年以降もパワーユニットは非常に重要であると考えている。

「来年はこの割合において空力、シャシーが少しだけより重要な位置に来るが、大幅に変わるわけではない。来年もパワーユニットが極めて重要であることに変わりはないだろう」

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