F1ヨーロッパGPで、セルジオ・ペレスが表彰台を勝ち取ったフォース・インディア。多くのチームと同様にローダウンフォース型のウイングを持ち込んでいたが、それにも増して重要な変更点はERSのクーリングにあった。

 フォース・インディアは昨年メルセデスが行ったのと同じように、ERSの冷却を改善するため、ギヤボックスの上にあるERS冷却水のラジエターを従来よりも大きくしてきたのだ。新型のラジエターは幅が広がったため、ボディワークも変更する必要があり、ちょうどエンジンカバー上部の「KINGFISHER」のロゴのあたりにバルジ(ふくらみ)ができている。

 高速型ストリート・サーキットのバクーではブレーキングの時間が長く、それだけMGU-Kや制御エレクトロニクスなどエネルギー回生に関わるハードウェアの負荷も高くなる。したがって、こうして冷却容量を増やしてやれば、レース中にエネルギー回生システムをフル稼働させても、オーバーヒートで出力抑制を強いられるリスクを抑えることができるのだ。

F1ヨーロッパGPで使用した高速型リヤウイング
F1ヨーロッパGPで使用した高速型リヤウイング

本日のレースクイーン

七星じゅりあななほしじゅりあ
2025年 / オートサロン
尾林ファクトリー/東京オートサロン2025
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    もっと見る
  • auto sport

    auto sport 2025年4月号 No.1606

    [検証]F1史上最大の番狂わせ
    ハミルトン×フェラーリ
    成功の確率

    詳細を見る