英AUTOSPORTが2016年第10戦イギリスGPを戦った全ドライバーを10点満点で評価した。今回は最高点10点がふたりに与えられた。
この企画は英AUTOSPORTが数年前から行っているもので、各グランプリにおいてすべてのドライバーに関して主に予選と決勝のパフォーマンスを評価し、さまざまなソースから得た情報を加味して採点する。
■本領発揮のハミルトンとキャリアベストのフェルスタッペン
10点と評価されたのは、メルセデスのルイス・ハミルトンとレッドブルのマックス・フェルスタッペンだった。
ハミルトンは母国グランプリでポール・トゥ・ウインを成し遂げた。
「ハミルトンが本領を発揮したレースだった。予選ではQ3の最初のラップをトラックリミットの違反で取り消され、本人いわく『苦労して』ポールを手に入れた。次のアタックでQ2ベストからわずか0.044秒遅れのラップタイムで、ニコ・ロズベルグに勝ってみせた」と寸評には記されている。
「序盤に出動したセーフティカーが戻ると、あっという間に後方を引き離し、その後はそのギャップをうまくコントロールして走った。アビーで少しコースを外れる場面もあったが、何の影響もなく、圧倒的な強さだった」
フェルスタッペンは3番グリッドから3位でフィニッシュ、ロズベルグのタイムペナルティにより2位に繰り上がった。
「予選でダニエル・リカルドに勝つために努力していると言っていたが、今回チームメイトに勝ってみせた。すべてのセクターでリカルドを上回り、コンマ3秒の差をつけたのは見事だった」
「決勝の走りも素晴らしかった。最初のピットストップのタイミングもよく、湿った路面のコンディションの時にロズベルグをオーバーテイク、ドライでも卓越したテクニックで彼を長い間押さえつけて走った。彼のF1キャリアの中でベストレースといっても過言ではないだろう」