ちょっと毒舌なF1ジャーナリストがお届けするF1の裏話。オーストリア&イギリスGP編です。

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 オーストリアとシルバーストンの連戦で、本当に忙しい2週間だった。お楽しみの始まりはオーストリアのFIA木曜記者会見。特に内容が面白かったわけではないが、キミ・ライコネンがいつもしゃべり出すときに変な音を発するもので、ジャーナリスト仲間で賭けをしているんだ。「マァ」「バァ」「ムォブ」「オーフ」「ポー」……果たして彼がどんな声を出すかってね。

 メディア仲間の何人かは、オーストリアのハイライトのひとつは、レッドブルが美しくレストアして飛ばしたビンテージのダグラスDC-6に乗ったことだと言っていた。この飛行機は1950年代に当時のユーゴスラビア大統領チトーが使っていたものだ。私は以前これに乗り込んだことがあるが、実際に空を飛びたいとは思わない。自分とほぼ同じ年齢の飛行機に乗るなんて、とてもじゃないけど気が進まないんでね。

 それに、去年さんざん悲惨なパフォーマンスだとこきおろしたチームのボスと一緒の飛行機に乗るというのも少し心配だった。ホーナー様とマルコ様からドアの外につり下げられるかもしれないじゃないか。

 イギリスGPの木曜夜にはウイリアムズ、マノー、マクラーレンから招待を受け、酒を飲む機会をいただいたのだが、残念ながら車で移動していたため飲むことができなかった。

 昔はかなり緩かったんだ。家に帰る途中に警察に止められても「ナイジェルと飲んでたんだ」とか「デイモンと一緒だった」とか言えばなんとかなった。ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブのホスピタリティで警察署長と一緒だったと言ってみたりね。だがそれは昔の話。今は皆、きちんと規則を守っている。

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