昨年までハンガロリンクの路面は、バンピーだっただけでなく、ところどころヒビ割れており、路面状態はシーズンで一、二を争うほど悪かった。1986年の初開催以来、部分的な補修は行われてきたものの、全面的な路面の再舗装が行われたことがなく、今回が31年目にして初めてのことだった。そのためバンピーで滑りやすかったハンガロリンクは、突然スムーズでハイグリップなコースに変貌し、初日はドライバーたちを悩ませた。

 初日のフリー走行で常にグリップ不足を嘆いていたバトンも、路面のグリップが高くなったこと自体は歓迎しつつも、とまどいを見せていた。

「グリップは高くなった反面、限界を超えると突然グリップがなくなる。その境界線がわかりづらくて、すごく変な感じだ」

 今回ハンガロリンクは路面を再舗装しただけでなく、縁石も全面改修した。その新しい縁石に乗って、フリー走行2回目にスピンを喫したのがハミルトンだった。ハミルトンはクラッシュの原因は新しい路面ではなく、縁石に乗ったことだと言っていたが、同時に新しい路面について依然として不満を漏らしている。

「僕はバンピーなハンガロリンクが好きだった。もちろん運転は簡単じゃない。だからこそチャレンジしがいがあった。その楽しみがなくなったことは寂しいね」

 好むと好まざるとに関わらず、ハンガロリンクは生まれ変わった。日曜には新しい舞台でレースが展開される。

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