ザウバーが速くなった理由は、フェラーリからのギヤボックスも含むPUのサポートだけではない。2016年末にアウディから移籍してきたヨルグ・ザンダーの手腕も大きい。2018年の新車『C37』はテクニカルディレクターとしてザンダーがザウバーで初めて指揮して製作されたマシンだ。

 C36までのフォルムとは完全に異なるエアロダイナミクスとサスペンションによって、それまで弱点となっていたダウンフォース不足が解消。それでいて、空気抵抗が少ない効率の良さがあることは、最高速でも昨年より時速4km/hストレートスピードが伸びていることでもわかる。

マーカス・エリクソン(手前)とシャルル・ルクレール(奥)

 不安があるとすれば、ドライバーがルーキーのルクレールと、ベテランだがセットアップという点で力不足の感が否めないマーカス・エリクソンのコンビだ。というのも、新車がこれだけ大きく変更されると、エンジニアは昨年までのセットアップをそのまま使えないので、ドライバーのフィードバックに頼らざるを得ないからだ。

 GP3とF2を、ともに1年目で制圧してF1へステップアップしてきた驚異の新人、ルクレールの成長に期待したい。

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