ピロによれば、ターゲットタイムはセーフティカー(SC)ラン時よりも35%遅くなるように設定され直したという。
「セーフティカーランやバーチャル・セーフティカー(VSC)ランのペースは指示していたが、赤旗時にピットインするための走行では、いままで『大きく速度を落として』という表現しかなかった」
「しかし、それではドライバーによって異なるため、SCやVSC時と同じようにペースを設定した。リカルドはそれを上回っていた。というか、彼は今年から設定されていたことを知らなかった。だから、昨年までと同じように少し減速して走行していたのだろう」
では、赤旗の原因となった場所を通過していないリカルドにペナルティを与えたことについて尋ねてみた。するとピロは次のように説明した。
「考えてみてほしい。彼らが『赤旗の原因となった場所を通過していない』と主張するのは結果論だ。レースディレクターが赤旗を出すとき、その場所は表示されない。だから、全区間で大きく速度を落とすようにという意味で赤旗が出される」
「もし、13コーナーや14コーナーで赤旗の原因となるように事故が起きていたら、リカルドのペースはとても危険な状況を引き起こしていたかもしれないということを忘れないでほしい」
