2018年バーレーングランプリ決勝
■セバスチャン・ベッテル、スーパーソフト-ソフトの1ストップで、戦略的なレースをポール・トゥー・ウィンで制す
■過去に例を見ないソフトでの39周のファイナルスティントによって、ベッテルは、ミディアムを使用したメルセデスの2台を寄せ付けず
■広範囲に渡る戦略がバーレーンで展開された
■カレンダー中で最も路面が粗いアスファルトのサーキットで、トップ8が異なるタイヤ戦略を採用
2018年4月8日、サヒール
今シーズン第2戦は、フェラーリとメルセデスによるスリリングな闘いとなり、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが、メルセデスのバルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトンを抑えて優勝しました。
ファイナルスティントにおいて、ボッタスとハミルトンがベッテルよりもフレッシュなミディアムタイヤを使用したのに対し、ベッテルはソフトタイヤで39周を走行しました。戦略が鍵となったレースで、ハミルトンは、トップ10グリッド中ただ一人ソフトタイヤでスタートしました。
ハミルトンは、チームメイトのボッタス同様、1ストップ戦略を採り、ファイナルスティントをミディアムタイヤで走行しました。一方のベッテルは、スーパーソフト–ソフトと繋ぐ戦略を採り、ソフトによる過去に例の無い長いファイナルスティントを走行し、ファイナルラップまでボッタスとの僅差の競合いを演じました。
広範囲に渡る戦略が展開され、トップ8が異なるタイヤ戦略を使用しました。また、トロロッソのピエール・ガスリーが4位を、ザウバーのマーカス・エリクソンが9位を獲得するなど、ベストリザルトを獲得した多くのドライバーが見られました。
ピレリ・カーレーシング責任者 マリオ・イゾラ
「非常にスリリングで興味深いレースでした。多様な戦略、接戦、そしてファイナルコーナーまで続いた最高のドライバーたちによる闘いとエキサイティングなフィニッシュなど、まさに我々が最新世代のタイヤに期待していたものでした」
「ベッテルの勝利の鍵となったのは、タイヤマネジメントでした。ベッテルは、新品のソフトタイヤで、過去に例の無い39周のスティントを走行しました。理論的には2ストッパーが最速の中、メルセデスの両ドライバーも1ストップ戦略で表彰台を獲得しました」
「この戦略の採用は、レースの様相を変え、スリリングな結果を生み出しました。トロロッソのピエール・ガスリーを祝福したいと思います。また、ピットストップ作業で負傷したフェラーリ・メカニックの速やかな回復を祈っています」