ミハエル・シューマッハ、ジャン・トッド、ロス・ブラウン、それにロリー・バーンがフェラーリの中心を支配していた時代が終わってから、チームは組織内で人材を育成し、昇進させようとする体制にシフトした。これによりチームの中に連続性が生まれ、フェラーリは2007年と2008年にコンストラクターズ・タイトルを獲得。しかし、その翌年から赤い跳ね馬の勢いは衰えていく。
フェラーリにまったく競争力がなかったとまでは言わないが、今では2台のマシンは常に新リーダーであるレッドブルの後塵を拝すことになった。そんな状況でも、当時フェラーリのドライバーだったフェルナンド・アロンソは2010年と2012年にドライバーズ・タイトル獲得まで、あと一歩というパフォーマンスを見せた。