■フォース・インディア:総じて成功だったアップグレードの弱点を修正
大規模なアップデートを投入してペースが向上したあと、フォース・インディアはタイヤマネージメントに苦しみ始めた。この問題を解決するため、彼らはリヤサスペンションを旧仕様に戻してみたが、シルバーストンテストでは天候が安定せず、問題が解消されたかどうかをしっかり確認するには至らなかった。
また、彼らはフロントウイングにも手を加えてきた。ただし、完全に新しいウイングではなく、エレメントの一部を変えた程度の変更だ。シーズンも半ばを過ぎたこの段階では、今年のマシンのために完全に新しいウイングを開発して製作するよりも、既存のウイングの小規模な変更にとどめておくほうが、リソースの活用という観点からも効率的で賢明と言える。
その具体的な変更点は、エンドプレートから外側へ伸びる「フットプレート」の幅が少し広がり、外縁が急激に下向きに下げられたことだ。

