コース以外にも、ポール・リカールには気をつけなければならないことがあるという。それはランオフエリアにある青いラインと赤いラインだ。
「この2色のセブラはコースアウトしたマシンを止めるために作られていて、コース上のアスファルトよりもグリップが出るように作られているので、ミスしてコースオフすると、タイヤを痛めてしまう。また同じゼブラでも青色と赤色でグリップが違って、赤色はエクストリームグリップといって、ハイグリップの青色よりもグリップ力が高いんです」
最後にオーバーテイクポイントを聞いてみた。
「抜きどころは1コーナーと8コーナー。3コーナーと10コーナーはまず無理。ただ最終コーナーは真後ろについて走るとダウンフォースが抜けるので、立ち上がりで少し離されて、DRSを使って追いつくだけで精一杯なので、おそらくオーバーテイクは8コーナーだけになるでしょう」
つまり、もしレースが1ストップになると、単調な展開になりかねないというのが、牧野の予想だ。タイヤで厳しくなるのは左フロントだという。いかに左フロントタイヤをいたわることができるのかがポイントになりそうだ。