今回のサポートレース、ポルシェ・スーパーカップに出場の小林賢二選手。
前にも書いたことがありますが、本業は歯医者さん。
ポルシェが好きでレースをしたくて、トレーニング、英会話、仕事を一生懸命やり、ドイツのチームに自分で交渉しシートを確保しての参戦。
この写真は、チェッカーを受けたところ。
実は、結果は最後尾でした。
しかし、僕は、この瞬間に感動していました。
なぜならば……
小林選手は、ペースが上がらず先行する車に離されていき、どんどん遅れていきます。
そんなレースをしている小林選手に対して、ラスト5周くらいからお客さんから拍手が送られます。
残り周回が減っていくごとに、どんどんその拍手が大きくなります。
前に離されていっても、最後まで必死にレースを完走しようとする選手に対しての温かい声援。
そしてチェッカーが振られたこのときは、トップチェッカーの選手の3倍くらいの大きな拍手、半分くらいのお客さんはスタンディングオベーションです。
なんだか、本当に嬉しくてね。
どんどん遅れていくその様子もしっかりと見ているお客さんもすごいなあと思うし、単独走行だったので応援してあげようという気持ちもいいじゃありませんか!
レースは、確かに順位を競うという第一義はありますし、結果こそ全てとも言います。それも否定しません。
でも、最下位の選手がいるから勝者もいるわけです。
向上心を持って真面目に取り組むドライバーが参戦するということは尊いことだと思います。
特に、日本人という東洋人が世界のポルシェ使いが集まるこのシリーズに苦労しエントリーし戦うという気持ちが素晴らしいじゃありませんか!
日本を飛び出してこのシリーズに挑む若者がもっと出てきてもいいのにと思うのです。
日本で変にふんぞり返って、俺はプロのレーサーだって言っているそこのあなた!
どうか、例えば、自腹でもスポンサーさん付きでもいい、このポルシェのレースに出てみませんか!
きっと、たまげると思いますよ!
世の中には、こんなに速い人がいるんだ、そして、ぶったまげるサーキットがあるんだって思うんじゃないかと……
小林選手に聞いてみてください、エントリーの方法きっと教えてくれると思います。
偉そうに書いてすみません。
心から、日本からの参戦、お待ちしております!


