そして上機嫌のもうひとつの理由は、夏休みである。フランス人といえばバカンス。彼らが働くのはバカンスを楽しむためであり、それはガスリーもフランス人ジャーナリストたちも例外ではない。

 なのでフランス語囲み取材の際には、セッションについての質問はほんのちょとだけで、あとの大部分は「ハンガリーGPが終わったら、どこでバカンスを過ごすか」の話題で盛り上がったのだった。

「バカンスはめちゃくちゃ待ち遠しいけど、でも基本的にはトレーニングの毎日だよ」と、ガスリー。ベルギーGPまで約3週間のバカンスは、トレーニング漬けだという。「とはいえ最初の週は、軽めに押さえようと思ってる。ここ数週間レースが続いて、回復期間も十分取れなかったから、疲れもちょっと溜まってるしね。本格的なトレーニングはそれからだね」

 第2週からは、家族やガールフレンドといっしょに1週間ギリシャ旅行に出かけるという。

フランス人ジャーナリストたちと、バカンス話で大いに盛り上がったガスリー

「そこからはみんながビーチでのんびりしてる間も、ランニングかマウンテンバイクのトレーニングさ。心拍を上げるのが中心だね」

 実はガスリーは今、ダイエット中だという。というのもクルマが重い分、ガスリー自身の体重を軽くしなければならないのだ。

「ただでさえ車体が最低重量に達してなかったのが、ドイツGPで車体のアップグレードをした際に、さらに重くなってね。エンジン冷却系だけで3kgも重くなった。今は規定車重より5kg重い状態かな」

「ただダイエットに励みすぎて筋肉量が落ちてしまうのもまずいから、トレーニングメニューもしっかり考えないといけない。あとは甘いものは厳禁(笑)。ドリンクも水のみ。でも1kg減らすだけでタイムには効くからね」

 すでに十分締まった身体つきのガスリーが、バカンス中の3週間だけで5kgも痩せられるものだろうか。ちなみに2019年シーズンからは最低車重にドライバーの体重は含まれなくなり(ドライバー+シートの重量が80kgに満たない場合、バラストの搭載が義務付けられる)、ガスリーがダイエットで苦労するのも今年限りである。

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