ガスリーはそのひとつの要因として、パワーユニット(PU/エンジン)の性能を挙げる。
「メルセデスやフェラーリのPUを搭載しているチームはストレートが速いから、コーナーではペースを落としてタイヤを労わることができるんだ。そんな彼らに僕らが追いつくにはコーナー区間しかないため、タイヤがオーバーヒートして、ブリスターが起きやすくなるんだと思う」
田辺TDも「パッケージとして、われわれはトロロッソとともにやるべきことはたくさんある」と前置きした上で、こう語った。

「パワーユニットとしてもメルセデスとフェラーリに対して現時点で大きく負けていることは真摯に受け止めなければなりません。来年に向けては継続して開発を続けていくしかありません」
ザウバーのシャルル・ルクレールが中団グループのトップとなる7位に入賞したたため、コンストラクターズ選手権で8位のザウバーとの差は3点から9点に広がった。それでも、田辺TDは「最後まであきらめずに戦います」と語り、こう続けた。
「今回の結果をチームも解析しますし、われわれのほうも、今回トップスピードが伸びなかったという点を踏まえて、PUのパフォーマンスをもう一度、見直し、最終戦には持てる力を最大限に発揮できるように準備をして臨みたいと思います」