では、チームが指示した直後に、ガスリーがハートレーにポジションを譲っていたら、ハートレーは10番手に届いていたのだろうか。

「いや、ポイントは難しかった。今日の僕たちはザウバーはもちろん、ハースとフォース・インディアにもまったく歯が立たなかった」

 それでは、ガスリーが言うように、トロロッソ・ホンダはポジションを入れ替える必要はなかったのか。

 確かに10位でフィニッシュしたセルジオ・ペレス(フォース・インディア)とハートレーとの差は50秒あったのだから、早々にポジションを入れ替えていても入賞は難しかった。

 だが、それは結果論で、ハートレーがガスリーに追いついた時点ではまだ何が起きるかわからなかった。もし、前を走るマシンがスピンするかもしれないし、マシンが不調になるかもしれない。またはペナルティを受けるようなことをして、レース後に何秒か加算されることだってある。

 チェッカーフラッグが振られるまで、少しでも前との差を詰めておくことは、レースの世界では当たり前のこと。

 ガスリーはレース後、「僕はレースをするためにここにいる」とチームオーダーを否定するかのような発言をしたが、そのチームオーダーを2018年シーズンに享受してきたのは、ガスリーのほうではないか。

 2019年シーズン、トップチームへ行くガスリー。レッドブルでは今回のような行動はおそらく許されないだろう。

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