☆☆ ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

ブラジルGPの予選で勝負強い一面を見せた。セッティング方向がずれ気味になってもタイムを出しきる。予選Q2アタックがそうだった。ショートコースは100分の1秒レベルのせめぎあい、そこでミスするかしないかだ(レッドブル陣営が彼を評価するのもよく分かる)。
決勝はスーパーソフトでスタート、ミディアムでつなぐロング・スティントは厳しく最後は燃料もセーブ。今年後半で最もシビアなゲームだった。
☆☆ セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

フォーメーション・ラップ発進時に不可思議な出遅れ、「なにか問題か?」と思われた。パワーユニットのセンサーに不具合が出てしまい、スタート後もペースが上がらないままキミ・ライコネンと順位を入れ替え下がった。一矢報いようと奮闘した予選2位も空しく、レースでは戦えないマシン状況となり心が折れたか……。
☆☆☆ ロマン・グロージャン(ハース)

同じフェラーリPUなのにルクレールの直線の伸びは圧倒的、一度そのスリップストリームに入ったときにグロージャンはそう感じたはずだ。そこで予選ではセクター2でがんばり9番手。レースでもルクレールを追いかけて8位へ。追加点は得たもののルノーとのコンストラクターズポイントは24点差、最終戦でキャッチアップするのは困難に。ハースとしては5度目のダブル入賞がターゲットか。
☆☆☆ キミ・ライコネン(フェラーリ)

ブラジルGPの金曜からブリスター症状が露わになったフェラーリ、それをジェントルなアクセリングで工夫したキミ。タイムは伸びなくても“自己最速主義”で追及し、それがレースでも見てとれた。12回目表彰台でほぼランク3位が確定、2012年ロータス以来になる戦績だ。