──実際にアブダビGPに来て、F1を見た印象は?
山本尚貴:F1がすべてではないと思っていた自分がありましたが、いままでスタンドやテレビで見ていたF1をパドックやガレージで間近で見たら、久しぶりに童心に帰ってワクワクするというような新鮮な感覚になりました。

──F1を夢見たきっかけは?
山本尚貴:92年(4歳)に父に連れられて初めて鈴鹿でF1を見て、黄色いヘルメットに白と赤のマシンを見て、かっこいいなとアイルトン・セナに憧れました。その次の年も見て、あとは(ミハエル)シューマッハーの活躍していた2000年代に何度か鈴鹿へ行って、最近では14年に伊沢(拓也)選手がGP2に挑戦していたときにオーストリアGPに(ホンダの若手育成プログラムのコーチ兼アドバイザーの)松浦孝亮さんと応援に行って、F1を見ていました。でも、パドックには入ることができなかったので、パドックやピットで無線を聞くのは、今回初めてです。

──セナへのあこがれは?
山本尚貴:勝ちにこだわる貪欲さは子供の僕でもすごいなと思い、ひかれました。ただ、僕は小さい頃からレースが好きで、ずっとレーシングドライバーになりたいと思っていました。

 その夢はいままで一度も切れることなく、持ち続けて来たことは自慢であり、その夢を持たせ続けてくれた両親や周りの方々にはとても感謝しています。

 セナがきっかけでレースを始めたのか、自分がレースを始めていたころにセナを見たのかは覚えていませんが、小学校から帰って来たら、よくF1のビデオを見ていました。小さい子が仮面ライダーやウルトラマンに憧れるのと同じで、僕にとってのヒーローはセナでした。

後編につづく

2018年スーパーフォーミュラ、スーパーGTの国内二冠を獲得した山本尚貴

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