「エンジニアたちが気づいたボッタスのドライビングスタイルで、顕著に見ることができた違いのひとつは、彼がただの一度もフルスロットルにしたことがない、という点だった」と続けるミルナー。

「WRCで戦う現役ドライバーたちは、少しでもタイヤグリップを感じ取った瞬間、常にフルスロットルにすることを狙っている。しかし現代F1カーのドライビングでは常にグリップを探す状況を強いられるのだろう。隙あらば常に全開、という走らせ方はしないのだと予測できる」

「彼は初のWRカードライブをとても上手くやり遂げた。彼にとって初めての種類になるだろうラリーカー、しかも世界で最先端となるトップカテゴリーWRカーだ。そして初のラリー競技、初めてのコドライバーとペースノート走行、初めてのチームとの共同作業。誰も知らないメンバーに囲まれて、マイナス30度の世界で戦い総合5位完走というのは、まったく悪くないリザルトだと言える」

「願わくば、彼が再びWRカーに挑戦してくれることを望んでいる。このスポーツにとって良いことであり、こうしたカテゴリーをまたぐチャレンジはファンの注目を惹きつける。もし機会があれば彼をイギリスでテストしたいけれど……彼のスケジュールとカレンダーはとても過密そうだね(笑)」

「ロバート(クビカ)はWRCにとって最高の広報マンだった。彼は今季からF1に復帰を果たしたけれど、そのことが我々の世界にも良い波及効果をもたらすと予想している」

 一方、自身のWRC開幕戦モンテカルロの仕事と並行してボッタスの指導役を務め、ドライビングの進化を手助けしたファクトリドライバーのテーム・スニネンも、「僕の視点では、彼は最高の仕事を成し遂げたと思う」と付け加えた。

「もちろん、彼はラリーを通じて最速の男ではなかった。しかしデビュー戦の彼に”最速”を期待するのは誤った見方だ。それでも、ラリーを前に私は『上手くいけば、ステージベストを記録することができるかもしれない』と話したが、彼は見事にそれを達成した」

「彼自身もすごく喜んでいたよ。さらに、スノーバンクに突っ込んで雪まみれになることなく、ひとつのミステイクも犯さず完走を果たしたのは驚異的だと言っていいね」

「ナローステージのドライビングはとても素晴らしかった」と、Mスポーツ代表のリチャード・ミルナー
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