ただ、ウォルフはメルセデスが早々にフェラーリ、あるいはアルファロメオタイプのウイングに変更する可能性を否定した。空力面のコンセプトを一新するには時間がかかるためだ。

「突然やるようなことではない。マシンの空力コンセプトの変更を考える場合、数日や数週間ではなく、数カ月が必要だ」とウォルフは述べている。

 レーシングポイントのテクニカルディレクター、アンディ・グリーンは、フェラーリ型、メルセデス型、両方のフロントウイングのタイプがうまく機能する可能性もあると考えている。

「メルセデスは長年、独自のフィロソフィーに従ってマシンを作ってきた」とグリーンは言う。

「彼らは他とは異なることをやって、5回のタイトルを勝ち取ってきたのだ。つまり、ひとつのフィロソフィーだけが正解ではないということを、彼らはこの数年、証明してきた」

「フロントウイングについては、いくつか異なる哲学に分かれ、それぞれが同じぐらい競争力を発揮することになるかもしれない。様子を見ていく必要がある」

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