開幕前テストのトロロッソは、“グループ”のホンダとのコンビネーションのなかで、まさにレッドブルの先兵役を果たした。メルセデス、フェラーリ、レッドブルの3強チームの間には、もう何年もオフのテスト期間中の手の内隠しが横行。テスト終了ぎりぎりの段階まで、燃料を軽くしたパフォーマンスランを行なうことがない。

 だが中団に僅差でせめぎ合うチームともなれば、そんな余裕の構えではいられず、早い段階から自分たちの新車の立ち位置をつかむ必要がある。STR14は初回バルセロナテスト4日間の3日目でピレリのもっとも軟らかいC5タイヤを履いた走行を実施。ダニール・クビアトが同じくパフォーマンスランに挑んだアルファロメオのキミ・ライコネンを抑え、その日のトップタイムをマークした。

 これはレッドブルにとっても、ホンダPUのライバル他社に対する現状レベルを知る重要な指針となる。レッドブルは後日、予定していたテスト最終の2日間でこのパフォーマンスランの機会を逃すことになるのだが、トロロッソが先に対ライバルとの比較データを示してくれた。テストでのタイムは本番にそう当てにできるものではないにせよ、ホンダ側にとっても励みとなる1日となったはずだ。

 新人アレクサンダー・アルボンはテスト全8日間中の最速ラップで、1年のブランクがあったとはいえ豊富なF1キャリアを持つクビアトをしのいでいる。やや不安視されたドライバーラインナップも、他チームに決して見劣りするものではない。トロロッソは今年、激戦の中位グループのなかで先頭争いが可能な位置にあるだろう。

ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

アレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)
アレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)

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