12周目のアントニオ・ジョビナッツィとの接触によってコースオフとパンクで約15秒を失い、さらにピットスピード違反で5秒加算。これがなければ入賞圏を争うことも可能だったが、ジョビナッツィとの接触は全く予期せぬものだったとクビアトは語る。

「正直なところ、彼とポジションを争っていたわけではないし、僕はあの時タイヤのタレに苦しんでいたから、彼に対してドアを閉じることもしなかったし、僕は彼と争ってタイムロスをするのもイヤだしさっさと抜いて行ってくれと思っていたくらいなんだ」

「彼を先に行かせるために、早めにブレーキングをしてドアを開けたままターンインしていったんだからね。1台分のスペースは残していたんだけど、彼にはそれでも充分じゃなかったんだろうね。なんで彼がオーバーテイクせずに僕のクルマに突っ込んできたのか、こっちが知りたいくらいだよ(笑)」

 アルボンは安定した走りで9位入賞を果たしF1初ポイントを獲得したが、早めに2回目のピットストップを行なって3台をアンダーカットすることに成功した戦略と、ルノー勢の2台がリタイアという幸運にも助けられた。

 しかしトロロッソ・ホンダの実力を考えれば9位2ポイントというのはまたしても不完全燃焼のレース週末だったと言わざるを得ない。予選の致命的なミスさえなければ、もっと良いレースができていたはずだ。

 大混戦の争いの中では、レース週末を完璧にクリーンに過ごすことが何よりも重要になる。今年のトロロッソ・ホンダにはまだそれができていない。それが果たせたとき、トロロッソ・ホンダには中団のトップに立てるだけの力はあるはずだ。

2019年F1第2戦バーレーンGP アレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第2戦バーレーンGP アレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)

本日のレースクイーン

織田真実那おだまみな
2025年 / スーパー耐久
2025マツキヨアンバサダー
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円