──今回ルノーとフェラーリが、スペック2を投入しました。ルノーは主に信頼性向上とのことですが、フェラーリはパフォーマンスを上げるためと明言しています。このタイミングでのパワーユニット交換は意外でしたか?
本橋CE:いえ、そうでもないですね。チームそれぞれ戦略がありますし、どこで入ってこようと特にびっくりはしないです。継続的に開発して行く中で、いいものが見つかったから入れたということでしょうから。ホンダもそれは、同じ考えですしね。
──性能向上の目的ということですから、パワー感度の低いコースではスペック1を使うなどして、やり繰りする可能性もありますよね。
本橋CE:そう思います。あるいは金曜日用にするとか。そうやって、うまく回して行くのだと思います。
──ホンダの場合、特にトロロッソは事故で壊したりして、いっそうやり繰りが大変だと思います。
本橋CE:性能、信頼性ともに、トップと比較すると、まだ不十分だと思っています。とはいえ、どう使い回して行くかについてのノウハウは、だいぶ蓄積されています。信頼性も以前に比べれば、かなり上がっている。その分、楽になっていますよね。
──ホンダも当分は、初日はスペック1、二日目からスペック2という使い方ですか。
本橋CE:そこは今後、検討ですね。コースによって、使い方も変わりますし。
──今回はレッドブルでしたが、パワーユニット交換に要する時間も、去年より短くなっていますか?
本橋CE:短くなっていますね。開発に際しては、レース現場での運用のしやすさという観点も入っています。あとはチームと協力し合って、事前の準備をしっかり整えています。その辺りも去年よりは、向上した部分ですね。そういう部分のタイムロスは、極力防ぎたいですから。
──ありがとうございました。