しかし、緊急事態にも冷静さを失わなかったハミルトンは最後の1周を慎重に走りきってそのままトップチェッカー。フライアウェイ最後の一戦を見事勝利で締めくくった。
2位は驚異の追い上げをみせたライコネンがわずか3秒差でフィニッシュ。開幕3戦は不運などからベッテルの影に隠れていたライコネンだったが、今季初の表彰台はフェラーリはもちろんメルセデスにとっても強烈なアピールとなった。ブレーキトラブルに泣いたロズベルグは3位。終盤、ボッタスにプレッシャーをかけ続けたベッテルは、最後までウイリアムズを攻略することができず、まさかの5位に終わった。
注目のマクラーレン・ホンダは、予選でマシントラブルに見舞われたジェンソン・バトンが欠場。トラブルの原因となったパワーユニットの交換するなど、レース直前まで修復作業が行われたが、最終的にチームは欠場の判断を下した。
ただ、予選でチーム初のQ2進出を果たして14番手からスタートしたフェルナンド・アロンソは、トップから1周遅れとなったものの入賞の10位フェリペ・マッサに3秒差の11位でフィニッシュ。ポイント獲得まであと一歩と健闘をみせた。
なお、10位のマッサはスタート前のレコノサンスラップでスタートすることができず、ピットスタートから挽回。また6位のダニエル・リカルドもチェッカー目前でエンジンが派手にブローしたが、なんとかフィニッシュラインまでたどり着き、事なきを得た。
