今年もまたコースの三分の二が新舗装され、センターラインが描かれていないところが目立った。

 以前、GP開催後に市内バスに乗ってコースをほぼ1周したとき、目線が高くなるから日常の街並みがとても新鮮に映った(余談だが車内には通学の子供たちがいて、シャルル・ルクレールが「少年時代にバスで通っていた」というエピソードを聞いて思い出した)。

メルセデスF1がニキ・ラウダを追悼
メルセデスF1がニキ・ラウダを追悼

メルセデスF1がニキ・ラウダを追悼
メルセデスF1がニキ・ラウダを追悼

 モナコGP土曜予選Q3、ハミルトン2度目のPPは1分10秒166(平均速度171.211KMH)。4年前最初のPPは1分15秒098(平均速度159.966KMH)。

 実に4.932秒も短縮し10KMH以上もアップ。個人的にこの強烈な速さの進化を実感したのは“タバコ・コーナー(ターン12)”だ。シケインを出てから左折するここが突き当りの“壁”のよう。通過速度180KMHオーバー(!)、秒速50MのスピードこそF1のすさまじさ(もし観戦に行くならこのエリアをすすめます)。

 レース終盤、ミディアムタイヤをいたわるしかないリーダーは1分17秒台ペースで、2番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)を引き連れたまま逃げた。自己ベストタイムは中盤の1分16秒167、ちょうど6.001秒もスローなレースペース。

 再三「このタイヤはもうダメ、終わっている」と無線で言いながらも6秒落ちですべてコントロール。最終盤にシケインで突っかかって来るフェルスタッペンを、まるで予期していたようにぎりぎりセーフの”接触タッチ“でかわした荒業……。

 もしラウダが昨年までのようにピットガレージで見守っていたなら、隣にいるメルセデス代表のトト・ウォルフとにんまり笑いあっただろう。

 もう叶わないが表彰台セレモニーにエグゼクティブ・チェアマンを上げて欲しかった。現役時代に「スーパーラット」と呼ばれていたニキが、シャンパンまみれになるのを僕は見てみたかった。

本日のレースクイーン

優羽ゆうは
2025年 / スーパー耐久
LOVEDRIVE RACING
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円