この背景には、「今から思えば、ルイスのタイヤ選択は間違いだったとわかる。ピットストップでわれわれはほかのトップチーム同様、ハードを選ぶべきだったが、あの時点ではミディアムが正しいと考えていた」(トト・ウォルフ/メルセデスF1チーム代表兼CEO)というメルセデスの戦略的なミスも関係していた。ただし、それを誘発させたのは、ピットストップ直前の段階でフェルスタッペンがトップから2.7秒差に迫っていたことも忘れてはならない。

「ハードタイヤは再スタートのウォームアップに懸念があったので、ミディアムを採用した」とメルセデスのチーフレースエンジニアを務めるアンドリュー・ショブリンが説明するように、ピットストップの際、メルセデスはフェルスタッペンの存在が気になっていた。

 2台そろってピットインするメルセデスはハミルトンから1.1秒後方にいた2番手のバルテリ・ボッタスがピットで待たされている間にフェルスタッペンに2番手の座を奪われることも想定していたのだろう。果たして、レッドブル・ホンダにプレッシャーをかけられたメルセデスは、戦略ミスを犯したというわけだ。

 もちろん、現時点でメルセデスが10チーム中、最高のパッケージを有していることは疑いようのない事実である。しかし、レースは想定外のアクシデントが起きたり、天候の急変もある。そういった状況にいかに対応するかも勝負では重要な要素となる。

 ホンダが最後に優勝したのは、2006年のハンガリーGP。13年ぶりに優勝する準備は、しっかりとできていることが確認できた2019年のモナコGPだった。

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ホンダF1辛口コラム モナコGP編:競争力を発揮しながらも、レッドブルが犯したふたつの大きなミス

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