――表彰台では、フェルスタッペンはレーシングスーツのホンダのロゴを指差していましたね。
山本MD:ホンダにすごく気を遣ってくれています。コース内外のあの成熟ぶりは、「本当に21歳なの?」と、いつも思います(笑)。実は人生、何回か生きているのではと思ってしまいます。
――ルクレールとフェルスタッペンは、速さとしてはいずれも甲乙つけがたい未来のチャンピオン候補だと思うのですが、今回に限ってはフェルスタッペンの圧勝でした。
山本MD:凄いですよ。少し感動しました。(バルテリ)ボッタス(メルセデス)を追いかけ始めてからの速さは、尋常じゃなかったです。
――(セバスチャン)ベッテル(フェラーリ)の抜き方も、状況に応じて変幻自在でした。
山本MD:うまいですよね。仕掛け方も凄いし。
――今はまだ審議は出ていないんですが、これでもしペナルティを受けたら納得はいかないですか?
山本MD:もちろんです。カナダGPでのベッテルのペナルティ(コースをはみ出して後ろのルイス・ハミルトンの走行ラインを妨害)とは状況が違いますからね。あれでペナルティだと、レースでインが刺せなくなります。
――最後にひとことだけ、今回の(ピエール)ガスリーについて感想をお願いします。
山本MD:7位に終わったのは残念でしたけど、個人的にはずっと応援しています。今は逆風が吹いていますが、頑張ってほしいと心から願ってますよ。決して、このまま終わるドライバーじゃありません。
