レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

F1 ニュース

投稿日: 2019.07.07 09:00
更新日: 2019.07.07 14:58

フェルスタッペンの力強いオーバーテイクを可能にした“一心同体”の力【今宮純のF1フランス&オーストリアGP採点】

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


F1 | フェルスタッペンの力強いオーバーテイクを可能にした“一心同体”の力【今宮純のF1フランス&オーストリアGP採点】

☆☆☆☆ シャルル・ルクレール(フェラーリ)
 フランスGP=3位/オーストリアGP=2位

2019年F1第9戦オーストリアGP 2位でチェッカーを受けたシャルル・ルクレールと4位セバスチャン・ベッテル
2019年F1第9戦オーストリアGP 2位でチェッカーを受けたシャルル・ルクレールと4位セバスチャン・ベッテル

 フランスのポール・リカールでは全セッションを3番手、予選も決勝もメルセデス勢に次ぐ3位。フェラーリSF90の戦力をすべて引き出してみせた。

 レッドブル・リンクで驚いたのは、“縁石通過ライン”を正確にコントロール(ハミルトンとは大違い)、きれいに攻めていた。予選セクター1~3のタイムも通過スピードもすべてトップ(!)、非常に珍しい。

 フェルスタッペンに敗れて2位であっても彼のドライビングは敗北者のそれではない。最終盤のリヤタイヤ状態では、もっと早くに抜かれていてもおかしくはなかった。68周目までの防御戦、ベスト・ファイン・プレー。

☆☆☆☆☆ フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
 フランスGP=4位/オーストリアGP=1位+ファステスト

2019年F1第9戦オーストリアGP決勝で逆転優勝を飾ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第9戦オーストリアGP決勝で逆転優勝を飾ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

 強気な攻めと一撃のオーバーテイク。それだけでなくオーストリアGPの勝利で特筆すべきは、金曜クラッシュによってロングランを全くできなかったのに、ハイペースをつらぬいたこと。

 69周目、1コーナー進入から“出口加速”を高めるラインへ。レッドブルRB15のグリップとトラクションだ。そしてそこから3コーナーまでがホンダ・パワー。車体とパワーユニットとドライバーが<一心同体>、グランプリ・レースらしい瞬間――。


関連のニュース