☆☆☆☆ シャルル・ルクレール(フェラーリ)
フランスGP=3位/オーストリアGP=2位
フランスのポール・リカールでは全セッションを3番手、予選も決勝もメルセデス勢に次ぐ3位。フェラーリSF90の戦力をすべて引き出してみせた。
レッドブル・リンクで驚いたのは、“縁石通過ライン”を正確にコントロール(ハミルトンとは大違い)、きれいに攻めていた。予選セクター1~3のタイムも通過スピードもすべてトップ(!)、非常に珍しい。
フェルスタッペンに敗れて2位であっても彼のドライビングは敗北者のそれではない。最終盤のリヤタイヤ状態では、もっと早くに抜かれていてもおかしくはなかった。68周目までの防御戦、ベスト・ファイン・プレー。
☆☆☆☆☆ フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
フランスGP=4位/オーストリアGP=1位+ファステスト
強気な攻めと一撃のオーバーテイク。それだけでなくオーストリアGPの勝利で特筆すべきは、金曜クラッシュによってロングランを全くできなかったのに、ハイペースをつらぬいたこと。
69周目、1コーナー進入から“出口加速”を高めるラインへ。レッドブルRB15のグリップとトラクションだ。そしてそこから3コーナーまでがホンダ・パワー。車体とパワーユニットとドライバーが<一心同体>、グランプリ・レースらしい瞬間――。