「今回パワーユニットのアップデートを導入するかどうか、100パーセント定まった状況ではありません」と長谷川総責任者。
「パフォーマンスと信頼性のバランスに基づき、サーキットで最終的な決断を下すことになるでしょう」
マクラーレン・ホンダの競争力は向上しつつあるが、ダブル入賞は5月のモナコ以来成し遂げていない。
バトンはベルギーとシンガポールとでは他車との接触というアクシデントに見舞われ、アロンソはベルギーでトラブルのため予選でタイムを出すことができなかった。
レーシングディレクターのエリック・ブーリエは、マレーシアでは2台揃って入賞させることを目指すと述べている。現在マクラーレン・ホンダはコンストラクターズ選手権において6位で、7位のトロロッソとの差はわずか7点だ。
「ここ数戦、どちらかのマシンが不運に見舞われることが多かったので、残りのレースでは信頼性の問題を解決し、2台とも完走に持っていくことを目指す必要がある」とブーリエ。
「2台とも信頼性の問題が起こらなければ、ポジティブな週末になると期待している」
「ここ数戦、我々のパッケージは安定して中団で戦う力があること、いくつかの強力なチームの前で完走するポテンシャルがあることを証明してきた。今後もこのポジションを維持し、上位に少しでも近づくことを目指して戦っていく」
セパン・インターナショナル・サーキットは長いストレートを備えたレイアウトであり、それはマクラーレン・ホンダにとって厳しい材料ではあるが、バトンは前向きな気持ちを抱いている。
「ここは高速サーキットととらえられており、そういうタイプのサーキットは通常、僕らのパッケージが得意とするものではない。しかし僕らのマシンはブレーキング時のパフォーマンスにおいて優れている。長い高速ストレートの後に続くタイトなコーナーに対処するのに必要なものだ」