だが、ハミルトンがピットボックスを離れようとするタイミングで不運にもザウバーの一台がメルセデスのピット脇を通過。これによって一瞬スタートを待たされる格好となったハミルトンは、ピット出口でロズベルグに先を行かれたばかりか、暫定3番手を走っていたフェラーリのセバスチャン・ベッテルにもわずかな差で前にいかれてしまう。
これで一気に3番手まで後退したハミルトンは、70周目のレース再開直後からスーパーソフトタイヤでなんとかポジションを取り戻そうと猛チャージをかけるが、“抜けないモナコ”ではそのハミルトンをもってしてもソフトタイヤのベッテルをオーバーテイクすることはできず。
その間、トップを走るロズベルグは、2番手を争う後方2台との差を徐々に広げていき、結局78周をトップでチェッカー。まさかの逆転劇で優勝を飾ったロズベルグは2013年からの3連覇を達成し、新たなモナコ・マイスターの称号を手に入れた。
