もしドライコンディションが続いた場合、決勝では1ストップが主流になると見込まれます。2ストップ戦略は、理論上は最速ですが、周回が短いレッドブル・リンクではトラフィックのリスクが高くなりすぎます。
チャレンジングな予選のセッションは、数名のドライバーへのグリッド降格ペナリティーが明らかとなっていたことによって、さらに複雑性を増しました。
午前中に行われた1時間の最終フリー走行(FP3)は、激しい雨に見舞われました。雨が降る前、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがソフトタイヤで最速タイムを記録し、昨日のFP2で記録した自身最速タイムを更新しました。豪雨の中、大半のドライバーがガレージで待機していましたが、メルセデスのニコ・ロズベルグを含む数名のドライバーは、予選と決勝がウェットになる場合を想定して、Cinturatoブルー・フルウェットを使用した数ラップの走行を行いました。
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター
ポール・ヘンベリーのコメント:
「今朝、空を見た時から予測不可能な1日を覚悟していましたが、やはりその通りになりました。ドライバーたちは、トラック上のグリップレベルを見事に判断して、厳しいコンディション下でコンパウンド性能を最大限に活用していました。そして、各セッションの終盤に最速タイムが出されました。明日も天候が不安定になりそうですし、多くのドライバーがグリッド降格ペナルティーを受けていることから、予測不可能な決勝となりそうです。ドライになれば、スピードのあるマシンは2ストップを狙うかもしれませんが、1ストップ戦略が主流になるでしょう」
