また夏休みまでの12戦を終えた段階でのレッドブル・ホンダのコンストラクターズポイントは244点。これは昨年同時期のレッドブル・ルノーの223点を上回っている。またトロロッソ・ホンダが夏休み前までに獲得したコンストラクターズポイントは43点だが、こちらは昨年一年間のトロロッソ・ホンダが挙げた33点をすでに上回った。
田辺TDも「オフシーズンから開幕戦までのトップと大きな差が開いていた状況を考えると、マックスの優勝、クビアトの表彰台を含めて、かなり良い結果を残せたと思っています」と中盤戦での盛り返しを評価していた。
もちろん、ホンダが目指しているのは、レースで勝つことであり、最終的にチャンピオンを獲得すること。そのために、乗り越えなければならないハードルはまだいくつもある。ただし、スペック3の成功によって、忘れていた勝ち方を思い出し、メルセデスの背中もいまはもうハッキリと見えている。
「後半戦も確実に4台完走し、できるだけ多くのレースで4台ポイントを獲得し、いままで戦ってきたポジションよりも上がっていくような戦いをしたい。ホンダとしても、パワーユニットのパフォーマンス向上と信頼性確保を引き続き進めていきたい。夏休みがあるので、一旦リフレッシュして、その後、ここまでの結果をまとめて、今後の計画を立て、後半戦に臨みたい」
夏休み前、そう語った田辺TD。日進月歩で進められていたホンダの開発が、分進秒歩に加速し始めだしたとしたら、後半戦のF1はさらに熱い戦いが繰り広げられることになるだろう。