特に症状が厳しかったガスリーは次のように語る。

「レースを通してオーバーヒートの問題だらけで、トップ10を争うだけの速さがなかったよ。今週末の僕らの本来の速さに比べると、その力を発揮しきることが出来なかったんだ。今日は今週末の中で一番の暑さだったし、FP2ではロングランがかなり強力だったのに今日はそこまでのペースがなかった。こういう暑いコンディションの中では僕らは苦戦してしまうみたいだ。どうしてこうなってしまったのか、鈴鹿に向けてしっかりとその理由を分析しないといけないね」

 良いところのないまま12位でレースを終えた直後のクビアトはさすがに落胆の表情を見せ、口数も少なかった。

 それでも自分自身としてはやれるだけのことはやったという点に胸を張った。

「昨日までのトラブルと最後尾スタートだったことを考えれば、ポイント獲得の目前まで行けたし今日はとても力強いレースが出来たと思う。最終ラップまで全力で戦っていたし、自分自身のレースの内容にはとても満足しているよ。スタートも良かったし、良いバトルもたくさん出来たし、やるべきリストのほとんどをこなすことはできたと思うよ。僕自身とチームのパフォーマンスには満足だよ。“報酬”を手にすることが出来なかったのだけが残念だね、今日の僕らにはそれに値したはずだったんだけどね」

 次はいよいよ鈴鹿だ。昨年は予選で6位・7位に入る快走を見せた。今年は決勝でもその速さを維持できるようにすれば、レッドブルの2台と合わせてホンダ勢4台全てがトップ10圏内でフィニッシュできる可能性を秘めている。

 この3戦はトラブルやペナルティの影響で思うようにレースができなかったクビアトだが、本来の地元ロシア、育ちの地元イタリアに次いで第3の地元レースとも言える鈴鹿でその鬱憤を晴らす走りを期待したい。その思いはもちろん日本でレースをしていたガスリーも同じだ。昨年想像を超える応援をもらった日本のファンのために、トロロッソ・ホンダの全員が鈴鹿で最高のレースをすべく準備を進めている。今年最後の大型アップグレードとともに、トロロッソ・ホンダは鈴鹿に乗り込む予定だ。

2019年F1第16戦ロシアGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第16戦ロシアGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

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