テクニカルディレクターのピエール・ワシェは次のように説明した。
「低速コーナーでアンダーステアを出してしまった」
鈴鹿にある低速コーナーは、ヘアピンとシケインの2つ。ヘアピンはセクター2にあり、シケインはセクター3。セクター1で区間3番手のスピードで通過していったフェルスタッペンだったが、セクター2とセクター3はいずれも6番手だった。
「われわれが施したセットアップ変更が、日曜日の鈴鹿に合っていなかったようだ」(ワシェ)
それでも、フェルスタッペンは約3時間後に開始されたレースではスタートを決め、1コーナーでは3番手まで浮上。しかし、直後の2コーナーでシャルル・ルクレール(フェラーリ)に弾き飛ばされ、スピンしながら、ランオフエリアへ。コースに復帰したものの、接触によってフェルスタッペンのマシンは大きなダメージを受けていたため、14周目にピットインし、そのままリタイアした。
「マックスはあのまま走っていれば、間違いなく表彰台争いはできていただけに、非常に残念。ホンダのホームレースで、予選といい、レースといい、われわれレッドブル・ホンダのポテンシャルを発揮できなかったのが残念」とレース後、ワシェは肩を落として鈴鹿を後にした。
