シーズン開幕直前に性急に予選方式を変更した経緯について、F1は激しい批判を浴びることになったが、ハミルトンは2017年のテクニカルレギュレーションもそうした問題の一例だと指摘している。

「メカニカルグリップを上げて、前のクルマの乱流の影響を減らし、より接近したレースができるようにすることが必要だ。現状では、あまりグリップレベルが高くないため、クルマはいつもスライドしているし、乱流に入ると(空力的なグリップまで失って)どうしようもなくなる。これはドライバーの腕ではどうにもならない」

「前のクルマにもっと近づくことさえできれば、F1ドライバーには接近したバトルをする能力がある。だから、まず近づくことができるようにするべきなのに、上層部はそういった方向にレギュレーションを変えるつもりはないようだ。ダウンフォースを増やして1周5秒速く走れるようにしても、レースは現状と何も変わらないだろう。ただラップタイムが5秒速くなるだけだ」

「彼らは僕の意見やドライバーたちの意見を聞こうとせず、全然違うことをやろうとしている。おそらく彼らはタイヤを改良せずにダウンフォースを強化するだろう。結果として、来年もレースのあり方は何も変わらないことになる」

 FIAのレースディレクター、チャーリー・ホワイティングによれば、ドライバーにはさまざまな形で発言の機会が与えられている。だが、ハミルトンは自分たちの意見がいつも聞き流されていると感じていると語り、そうした場にほとんど参加せず、参加してもあまり発言しない理由はそこにあるとした。

「決定権を持つ上層部の人たちは、ドライバーに『実際にクルマに乗っていて感じる問題は何か』とか『クラッチパドルをひとつにすれば、スタートは難しくなるか、簡単になるか』とか、そういったことを質問すれば、彼らにもメリットがあると思う」

「僕らはクルマについて知っていて、レース中に何が起きているかも知っている。だけど、別のクルマの背後についたとき、いったい何が問題になるのかと質問されたことは一度もない。そういう部分に関しては、僕らの意見を信じてくれてもいいと思うんだけどね」

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