☆☆☆☆ セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
メキシコGP決勝=7位/アメリカGP決勝=10位
トップチームには評価されずとも、フォースインディア時代からやるべきことをやりとおす。チームプレイヤーとして模範的な存在だ。母国メキシコGPのF1人気を毎年高め大観衆の前で7位入賞、トロロッソと同点。そして“1点勝負”がかかったアメリカGPではピットレーンスタートから10位入賞。逆転ランク6位は分配金に換算すれば、7番手とは“5億円(推定)”の差額になる。新メルセデスPUを彼に投入したレーシングポイント、残り2戦をエースに託す。
☆☆☆☆ バルテリ・ボッタス(メルセデス)
メキシコGP決勝=3位/アメリカGP決勝=1位
自分が劣るのはどの部分か優っている部分はどこか。“ハミルトン研究”の成果をアメリカGPでは見出せたのだろう。土曜からセクター2のラインを微妙に変えバンプで跳ねる症状も減り、しなやかなドライビング・タッチで今季5回目PP獲得(ハミルトン4回)。OBカメラ画面ではやや早めの減速から滑らかに加速するのが見てとれた。PPウインが少ないと揶揄されてきた彼の“ベストレース”のひとつ、6冠王をコース上で抜いたのだから。
☆☆☆☆☆ ダニエル・リカルド(ルノー)
メキシコGP決勝=8位/アメリカGP決勝=6位
サーキット・オブ・ジ・アメリカズのコース全域で技能・敢闘・殊勲賞にふさわしいレース。アメリカのハイウェイのように広い“道幅”を自由自在に使って抜く、抜かせないその攻守のスキルは彼ならでは。直近ライバルのマクラーレン2台をひとりで抑えこむ6位入賞、ランク6位のレーシングポイントとは18点差。これでルノーのランク5位はほぼ確定だろう。
☆☆☆☆☆☆ ルイス・ハミルトン(メルセデス)
メキシコGP決勝=1位/アメリカGP決勝=2位
六冠達成を祝し『シックス・スター』を捧げる──。数々の記録がとり上げられているが個人的には(1)19戦全周回走破、(2)31戦連続入賞(昨年第10戦から)、(3)ペナルティポイント最少1点、これらを評価したい。チャンピオンの確実性とある意味の安全性、さらにフェアプレーをも表すものだ。
振り返れば今シーズン、何度か接触に巻き込まれているがそのきっかけにはなっていない。ぎりぎりのところで身を引く勇気と自信、王者はひとつのコーナーの勝負におぼれず、305kmの先を見据えて戦うものだ。『ハミルトン2019』――象徴するような中北米2連戦のフィナーレ。
