マクラーレン・レーシングCEOを務めるザック・ブラウンは、トップチームが2020年の間に資金力を発揮することで、2021年に有利な立場になることを懸念している。マクラーレンは今年あと2戦を残すところで中団での戦いをリードし、ランキング4位につけている。
「予算制限は旅のようなものになるだろう」とブラウンは語った。「2020年に多額の支出が行われ、そこから2021年の結果が出る」
「もちろん、レギュレーションが発表された際に一旦有利なスタートを切れば、パワーユニットの面であろうがタイム上の安定性であろうが、いい結果がもたらされる」
「だからフェラーリとメルセデスは有利なポジションにいると思う。我々は皆追いつこうとしているが、それには時間がかかるだろう」
ウイリアムズのチーム副代表を務めるクレア・ウイリアムズは、来年の2021年に向けた開発計画が大規模チームに有利であることを認めているが、その状況はいずれは収束すると見ている。
「私たちやアルファロメオ、ハースなどのチームは、グリッド上の他のチームと比べてはるかに少ない予算で運営しています」とウイリアムズは指摘した。
「今の時点で、今年だけでなく来年と2021年のプログラムを組み合わせようとするのは非常に難しい仕事です」
「ある程度、状況が収束する必要があるのは明らかです。私はそうなると確信しています。2021年から5年以上もたてば、これらのレギュレーションのもとで状況が安定するでしょう」
「とてつもなく難しいことです。でもこれらのレギュレーション、特に私が以前にも言った財政面のレギュレーション改定は、私たちのようにスポンサー料のみに依存している真の独立系チームにとって正しいことなのです」