アブダビ・テストでは1チームあたり2日間で20セットのタイヤが供給される。そのうち12セットはピレリが決め、残りの8セットはチームが自由に決める権利がある。ピレリが選択した12セットの内訳は次の通りだ。

2019年C3×2セット
2019年C4×2セット
2020年C2×2セット
2020年C3×2セット
2020年C4×2セット
2020年C5×2セット

 アブダビではC1タイヤをテストしても有効なデータが得られないため、今回は行われない。

 またセットアップに関しては、タイヤテストに必要な変更は行ってもいいが、マシンの開発を行うようなテスト、例えば新しい空力パーツを比較するようなプログラムは組むことはできない。これはパワーユニットに関しても同様で、来年に向けた新しいスペックのパワーユニットを搭載することはできず、今シーズンに使用したいずれかのスペックを使用しなければならない。

 テスト終了後、全チームが2020年に使用するタイヤに関する投票を行う。レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はこう語る。

「アメリカGPでの2020用に開発されたタイヤテストはポジティブなものではなかった。それは全チームが同じだったと思う。だから、さらに新しいタイヤを理解するためにアブダビでもテストすることに同意した。しかし、その結果、2020年用に開発された新しいタイヤが良くならないと判断された場合、われわれはいま使っている2019年のタイヤを選択する権利を行使することになるだろう」

 ピレリのイゾラもこう語る。

「われわれは2020年用に開発された新しいタイヤに自信を持っているが、2019年のタイヤも決して悪いタイヤではない。チームがそれを使いたいというのであれば、それを供給する。決定権はわれわれではなく、チーム側にあるのだから。しかし、チームが選択できのは2020年タイヤか2019年タイヤのいずれかだ。2019年の構造に2020年のコンパウンドを組み合わせたり、2020年の構造に2019年のコンパウンドを掛け合わせるということはない」

 果たして、アブダビ・テストで2020年用に開発された新しいタイヤはどんなパフォーマンスを見せるのか。そして、その直後に控えている投票で各チームはどんな決定を下すのか。10チーム中7チーム以上が2019年仕様の継続に同意した場合、新仕様のタイヤは棄却されることとなる。その行方が注目される。

F1アブダビテストにエステバン・オコン(ルノー)が参加
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