■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=3位
まず最初に、ファクトリーとメルセデス・ベンツの全員に心からおめでとうと言いたい。皆が素晴らしい仕事をし、3年連続でこれほどの成功を収めた。信じられないようなことだ。2007年からメルセデス・ベンツの一員であり、2013年からこのチームの一部であることを誇りに思う。
レースの話に移ろう。スタートで何が起きたのか、よく分からないんだ。エンジニアたちの話を聞く必要がある。でもあれ以上ないほど最悪の蹴り出しだったことは確かだよ。僕のグリッドの側は完全には乾いていなくて、かなりホイールスピンをした。でも問題はそれがすべてではない。他の皆はトラクションを得て前に進むなかで、僕は大きく順位を落とした。悔しかったよ。でも仕方ない。こういうことは時には起こるものだ。
レース序盤、キミ(・ライコネン)ほどのペースがなかったので、彼を激しく攻め立てることなく、スティントを長くとる必要があった。レース後半はかなり面白くなった。ハードタイヤでペースが向上し、マシンの感触がよくなった。それでオーバーテイクできるようになった。

フロントウイングを調整したらアンダーステアが完全に消え、順位を上げていき、上位とのギャップを縮めることができた。残念ながら2位には届かなかったが、僕は今日、最大限の仕事をした。1点1点が重要なので、できるだけたくさん獲得できるよう、全力で走った。
今日ニコ(・ロズベルグ)はすごい仕事をした。ドライバー選手権において今や大きなマージンを築いた。僕にとってはさらにきつい状況になった。でも、今日のレースを含めいつもしているように、すべての力を注いでいくよ。それが僕にできるすべてだ。最善を尽くすことに集中し、その結果どうなるかを見ていこう。
今日来てくれた観客の皆さんに、心からお礼を言いたい。毎年ここのファンは最高だ。
(FIA記者会見においてスタートについて聞かれ)路面が湿っていたことはそれほど関係ない。僕がミスをした。(具体的に、と言われ)単にホイールスピンをしただけだ。
■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=4位
スタートはとても良かった。最初の2周で(ダニエル・)リカルドと(セルジオ・)ペレスを抜いて、だいぶ順位を上げたし、ペースも(マックス・)フェルスタッペンより速かった。
今日はフェラーリが2番目に速いクルマだったと思う。だから、彼に追いつくのは時間の問題だと思っていたけど、マックスはトラックポジションを守るために可能な限り早いタイミングでピットに入り、それを見事に成功させた。
僕らは最後のスティントをソフトタイヤで乗り切ろうと試みた。この作戦は最初はうまく行くと思ったが、デグラデーションが思ったよりも大きくて、徐々に離されてしまうことになった。
失敗をあとから批判するのは簡単だし、何でもよくご存知の「専門家」の方々は、あれこれと言うに違いない。でも、ピットウォールの人々だけでなく、クルマに乗っていた僕自身もこの戦略で行くことを望んで、そのために第2スティントを少し延ばしたんだ。
周回遅れのトラフィックのおかげで、大きくタイムを失ったのも事実だ。僕はいつもセクター1で周回遅れに引っかかっていたような気がする。あそこでは、抜かれる方もラインを譲るのが難しいから、僕は大きなタイムロスを抱えることになり、おそらくそれでルイス(・ハミルトン)に対してポジションを失った。彼は周回遅れのほとんどをストレートで処理できたようだからね。
ただ、それがなかったとしても、終盤の僕のペースではポディウムを狙うのは難しかったかもしれない。